このアプリを使うと、鎌倉にある国史跡「北条義時法華堂跡」を訪問の際に使用すると、実寸大に復元したかのように見えるCG法華堂が観察できます。法華堂跡の訪問の際には、是非、利用してみてください。訪問前にアプリをインストールすれば、ご自宅で法華堂の復元CGを見たり、法華堂に関する解説を読むこともできます。
北条義時法華堂は、鎌倉の大倉幕府の裏山(大倉山と呼ばれています)に造られたお墓です。大倉山には、鎌倉幕府を作った源頼朝の法華堂と北条義時の法華堂の2つが建てられました。鎌倉幕府の最重要人物2名のお墓です。北条義時法華堂は、発掘調査でその規模などが明らかにされ、今回、復元CGを制作する事が出来ました。本アプリは、この復元CGをARアプリにして、史跡内で実寸大でご覧頂けるようにしました。
1. 現地、史跡内でのご利用
史跡内に設置されたAR用マーカーに本アプリを起動した状態でカメラを向けると、実寸大に再現された法華堂のCG画像を見ることが出来ます。スマホを持ったまま、史跡の敷地内を歩き回ると、それぞれの場所からの法華堂をご覧になれます。堂内に入って内部もご覧になることが出来ます。堂内では、北条義時の百箇日法要のイメージ映像が上映されています。堂内に置かれた仏像は、あらゆる願いを叶えてくれるとされる来迎寺「如意輪観音菩薩」を3DCG化したものです。この仏像は、北条義時法華堂にゆかりのある源頼朝法華堂(江戸時代、現在の白幡神社の位置)にあった仏像です。法華堂の周囲には、バーチャル壁新聞を見ることが出来ます。この壁新聞には、発掘で明らかになった法華堂の規模、発掘した人の声、出土した品々が掲載されています。
2. 史跡訪問前のご自宅でのアプリのご利用(お奨めです)
このアプリは、現地での使用の前に、ご自宅でダウンロードしてお使いいただけます。その内容は、「お家でみる」と「解説」です。「お家でみる」は、法華堂の復元CGモデルを、少しずつ分解していきながら見ることで、法華堂の構造がわかってきます。法華堂の模型を分解していくような感じです。「解説」は、「北条義時について」と「法華堂について」がわかりやすく書かれています。
アプリのダウンロードには時間もパケット代もかかるので、ご自宅のWiFi環境で前もってダウンロードしておくことをお奨めします。法華堂に関する下調べにもなります。
本アプリは、鎌倉市教育委員会の依頼を受け、湘南工科大学長澤・井上研究室が鎌倉市と協働で制作しています。CG復元に関しては横浜国立大学の大野敏先生のご助言を、堂内の仏像の3DCGデータについては来迎寺のご助力を頂いています。本アプリの利用は無料です。
尚、本アプリは、対応機種以外のスマートフォンでは、ストアからダウンロードできなかったり、インストールしても使用できなかったり、AR機能が使えない場合があります。この点をご了承頂きたくお願い致します。